マンガを長く描いていた山吹あららは、線で人物を描くことに慣れています。しかしデッサンでは、立体感、光、質感などを総合的に描き出します。その違いに彼女は戸惑っています。
デッサン奮闘期02
2008年7月、デッサン暦3ヶ月で初めて「人物デッサンの会」に参加しました。これから長いお付き合いとなる、可愛い女性モデルちゃんとの初対面。いや~、こんな可愛らしくて明るくて感じのいい娘さんがいるんだなぁ…と感心しました。
これが人生初のモデルクロッキー。15分。
おお、けっこう描けたじゃないか、と自画自賛していたら師匠に
「線だけで描いちゃダメ、もっと塗ろう。中身を描こう。」と指示されました。
なかみ? 中身って何?
骨のこと?
見えないじゃない?
それに、まず線で囲って形を決めてからじゃないと中なんて塗れないじゃない。
師匠の言うことは全く意味不明。
短時間では「塗る」なんて作業はできないまま、数枚クロッキーを続けました。
そして最後に描いた60分デッサンがこちら。
まぁキレイに描けたじゃないの♪
また自画自賛をしていたら、
「漫画みたい。」
「自分の頭の中にあるイメージを描いている感じ」
…と評されました。
ちゃんと見たもん!
そんなはずはない!
この「見ているつもり」「漫画脳」に気がつけるまで、私は苦しみ続けるのでした。
つづく。