上達方法について
はい、意味があります。絵が上手くなるために必要です。
これは感覚を鍛える練習です。目測で距離を測る、カーブや直線をコントロールする、効率のいい作業をする、明暗を見分ける、これらは全てデッサンで必要な判断力です。
PCの力で一瞬のうちに行われることを、手描きでは苦労して行います。結果は同じように見えても、その過程は全然違う。円の場合は、目測で距離を測って、カーブを何度も整えていかなければ描けません。正方形も、距離を当分に測り、真っ直ぐな線で直角に交差することを意識しなければなりません。ベタ面は、どうしても手描きだと塗りムラが出ますので、出来るだけムラの出ない塗り方と、出来たムラの濃淡を埋める必要が有ります。
例えば顔を描く場合は、頭蓋骨の縦横比、目の高さ、鼻の高さ、口の高さ、それぞれの幅、向きや遠近が、どのようになっているかをミリ単位で判断する、高度な作業が必要になります。そこに進むために、まず、真円や正方形、ベタ面の練習を行います。
真円や正確な四角を、効率よく描く方法があるのに、わざわざ手描きで不完全なものを描くのはどうしてか?そのような観点から疑問が出るのは、当然でしょう。求めている結果は、正確な円や四角を描くことでは無く、目で見て正確に測る感覚です。しかし感覚は、あなたの中にしか生まれないもので、外見からは分からない、経験しないと分からないことなのです。そのような、感覚を鍛える訓練が、絵の練習にはたくさんあります。
マンガは省略はされていますが、的確な立体表現が行われています。それは、立体的に捉えたものを、平面的に表現する力があるから出来ることです。また、形を描き、動きを付ける、それが自分の思い通りに表現できることが、最終的なマンガの上達と言えるでしょうか。
立体的に捉える方法を知ること、形を描く方法を知ること、更にはインパクトのある構図法、背景との組み合わせなどの絵画的センス、デッサンは芸術系として堅苦しく捉えられがちですが、このようなことを学ぶためには必要だと思われます。むしろマンガ以外でも、かなり幅広いクリエイティブなジャンルで、基礎として大切なのではないかとも思います。
案ずるより産むが易し、という言葉があります。
まずは、作品を作ってみませんか?目標に届くとか届かないとかは、先に判断することではなく、結果であり、未来です。行動してこそ分かることは、たくさんあります。行動を起こす前は、やはり考えているだけです。頭の中で計算しずぎて、億劫になってしまうこともあります。
出来た作品は、納得出来ないかも知れません。がっくり来るかもしれません。でも、そこで初めて、どこをどのように改良すれば良いか?そのために何が足りないか?考える土台が出来るのです。土台としての作品、作りたい作品の土台です。これは、実験に似ているかも知れません。後は、必ず実現させると思って、繰り返しトライ&エラーを繰り返すだけです。
作品にしてみる第一歩は、勇気がいるかも知れませんね。当たっても砕けないしぶとさや、続けていく粘り強さ、浪花節です。でも、自分が納得行くまで、いくらでも繰り返していくことが出来ます。自分の作りたい作品に、誰も文句は無いでしょう。元気出して、行動を起こしてみましょう!
デッサンを描くのも好き、自分の好きなものを作るのも好き、どちらも好きなら、このような悩みは生まれないかも知れませんね。これは、デッサン=技術のために仕方なくするものVS自分の好きなものを作る=感性を使った楽しくうれしいもの、というように分裂してしまったからだと思います。
受験などが、目前に迫っていて、そんな余裕が無いからでしょうか?デッサンが上手くならないと、自分の好きな作品が実現しないと思っているからでしょうか?自分の好きなものに、自分のプライドを重ねてしまい、プレッシャーを感じることは良くあります。
それに対する反例を書きます。
例えば、画家が行うデッサンは、作品の下描きや練習になっている場合があります。作品とは、好きなもの、情熱、「人にどう見て欲しいか?」という考え、制作意図、様々なものが詰まっていると思います。デッサンでは、それらを考えるための、作品の前段階という役割があります。自分の好きなものを作るためにデッサンをすることは、自然につながります。
美大の試験でデッサンが出るから、デッサンをしなければならない、これは受験生が良く言うことです。早く上手くなりたいから、技術のことばかり気になります。そうすると、モチーフを見ても、面白いとか美しいとか感じなくなることも、、、、。このモチーフの肌合い、きれいだな~、どう表せばいいのだろうか?ああ、そんないい方法があるんだ!と、好きな気持ちから技術に入っていく過程もあります。しかし受験のことばかりが目の前にちらついて、そのような余裕が無くなるのでしょう。しかし、好きな気持ちを活かした方が、本質からズレることなく、受験には有利に働くことは間違いありません。
デッサンが上手くならないと、自分の好きな作品が実現出来ないということもありません。実現したい思いが強い人は、例えデッサン力が足らなくても、自分が納得するまで作り続けて、粗削りでも迫力のある作品を作ることがあります。デッサンが上手くなったとしても、自分の好きな作品を納得いくところまで追求できるかどうかは、技術の問題では無く、情熱次第なのです。
上手くなったとしても、新しいことに挑戦する度に、必ずと言って良いぐらい、上手く行かないことが生まれてきます。そこに留まるか、足りないものを補うか、それは作家の持つ熱量です。デッサン力が足らなければ、作品を作るために、更に練習する、それが熱量というものです。
デッサンでも、好きなことでも、上手く行かないことでも、次の目標でも、それぞれはつながっています。好きなことを迂回して、とりあえずデッサンだけ頑張ろうとするのは、部分的で本末転倒です。続けることが出来たのは、やっぱり好きだからという理由を良く聞きます。頑張るためにも、出来るところから少しづつ「好きなもの」を取り入れてみましょう。
卵や紙コップとか描きたくないのですね。つまり描きたいものがある?それを描いて下さい。
私は、どんなに難しくても、自分の好きなもの描けば良いと思います。それで上手く行けば、それを続けましょう。上手く行かなければ、基礎に戻って練習すれば良いと思います。
何が何でも基礎から、ということは無いと思います。それより大切なのは、ご本人が自分の実力を知ることです。その上で、卵やリンゴや紙コップを描くことが必要だと思うようになれば、練習すればいいと思います。もちろん、基本モチーフには、初歩段階で必要なスキルが含まれているため、避けて通れないというのが結論です。
デッサンは遠回りになるのでは?という質問をされたことがあります。私は、好きなものを何としても描きたいという人の方が、熱を持って上達するのを見てきました。ぶつかって失敗することも多いのですが、ぶつかっただけ自分に足りないところが分かりますので、上達が早い。だから、敢えて言います。好きなものしか、描かなくても構いません。そこから基本モチーフを描くところまで続けられたら、「あなたの好き」は間違いない。
はい、とても重要です。
デジタルで絵を描くことは、部分的に取り入れる人も含めて、現在とても一般的になってきています。デジタルは、複製、修正、転用や出力も含め、とても便利な道具です。現代において、絵を描く上で、デジタルを否定する事は出来ません。この質問は、そんなに便利なデジタル描画があるにもかかわらず、アナログで運筆練習をする必要が見出せない、と言い換えてもいいと思います。
アナログもデジタルも使って絵を描いた経験からお答えすると、「絵を描く」ことは共通することがあります。手で、鉛筆やペンタブレットを使いこなし、目で、線や塗りの形や濃さや色をブラッシュアップすることです。手と、目を使い、判断する、これはアナログだろうが、デジタルだろうが、共通です。
鉛筆をコントロールし、自分の思い通りの線や塗りを行う、これは直ぐに出来る事ではありません。最初は、運筆練習で手の動きをコントロールしていくことが、描くのに慣れるにはとても効果的です。ペンタブレットで運筆練習も出来ます。ただ、手の動きをコントロールするだけでも大変なのに、タブレットで描くことに慣れる必要が有ります。アナログで、鉛筆で紙に運筆練習することは、今も昔も変わらず、かなり有効だと思います。
はい、上がります。白黒デッサンでも、色を明暗に置き換える訓練を行います。また、白黒のグラデーションに、色を感じる世界があります。水墨画に色を感じるのなら、それは確かな感覚であり、白黒でも色彩感覚は、研ぎ澄まされるはずです。
一方、色だけの世界は、私の経験では自由過ぎて、とても難しかった。色の世界は、マニュアルが通用しないセンスの世界に感じ、実際に色を試して、色の響き合いを模索して、足掻きました。空は空色、緑は緑色は通用しない、色彩基礎知識があっても通用しない。経験則の中で、自分の好きな色を編み出していくのだと思います。
余りにも多くのことを一遍に取り入れると消化しきれない、だから可能性を絞って考える、だからデッサンは白黒に絞って練習していくのではと推測しています。白黒だけでも、形、光、明暗、立体感や空間、質感など、たくさんのことを勉強をすることになります。ただ、アートの世界では、まず色彩に触れるところから始まるものもたくさんあります。デッサンをしているからと言って、色彩感覚を養う経験を、後回しにする必要はないと思います。色彩と戯れる体験も、同時にしていくことをお勧めします。
写すことは、描く上で必要なスキルです。しかし描くとは、写すことではありません。表現と再現は違うのです。表現には、自分の思いや解釈が乗ります。
デッサンでは、モチーフを描き写すことが多いのですが、なぜそんなに苦労して、そっくりに描かなければいけないのか?私は受験時代、納得がいきませんでした。無理やり受験のためと割り切っていましたが、今では分かります。見る力を付けるために、そういう練習をしていたのです。
でも、デッサンはそっくりに写すことが目的ではありません。デッサンは、アートのためにあります。下書きであり、構想であり、ブラッシュアップのためにあります。描くとは、表現することです。写真が発明されてから以降、より一層、その傾向があります。写すことは写真に任せ、絵画でしかできない表現を探る傾向があると思っています。
デッサンで、写すことは必要なことですが、技術の一部であって、全部ではない。トレースは簡単ですが、形を組み立てタッチを付けて、リアルに表現することは簡単ではありません。
必ずしもそうは思いません。
大学というものは、勉強する手段の一つです。
私自身は美大に行きましたが、長い目で見ると、環境や手段は要因の一つに過ぎないと思います。もちろん、ストイックに勉強できる贅沢な環境だと思いますが、漫画家の方は独学も多いですし、大学以外でも色々な可能性があるはずです。ぶっちゃけると、ご本人次第、モチベーションや継続力が、一番大きな要因だと思っています。我々は、本格的に学びたい方に、機会を提供することを、常に目指しています。どうぞ、よろしくお願い致します。
今も昔も、「早い」「安い」「旨い」効率重視の書籍、記事は、ビジネスモデルとして絶好調、大人気コンテンツですね。我々も経験上、コツや良い方法があることは否定しません。ただ、痛い失敗経験が、頭に叩き込まれて忘れないことも、繰り返し噛み砕くように練習したことが、しっかりとした基礎になってくれることも経験しています。
基礎の特性として、基礎が固まるのには、それなりの時間が掛かりますし、固まったと思っていても実際には固まっていないで、戻ってやり直すという方もいらっしゃいました。基礎は、時間を掛けて繰り返すことが必要です。詰め込み式は、身に付く前に先に進んで、早く忘れてしまうという特性があります。特性というのは、習う人それぞれにもあります。得意不得意があるように、習得するのに時間が掛かる課題も、早く進む課題も、人それぞれ違いがあります。人それぞれの、目や手を使う感覚が総合的に作用して「上手くなる」わけですから、「早く上手くなる」と言い切ることは、自然には思えません。時間が掛かるところを、敢えて短期間で上達するとしたら、狙いを絞った練習をたくさんこなすこと、質と量ともにご本人に負荷を掛けることで、それは可能になると思います。
写真や絵は2Dで、立体モチーフは3D、情報量が圧倒的に違います。模写は、2D→2Dを忠実に写し取る手法を使います。立体を描く場合は、「裏側まで想像しながら」と良く言われることがありますが、「立体視」を常に行っています。脳内に立体イメージを持つ、これを「立体視」と言います。立体を繰り返し描くなどの訓練をして、そのような捉え方が出来るようになります。3Dの方が情報量が多く難しいのですが、リアルな立体表現を目指す場合は、その練習は不可欠だと思います。またそれだけでなく、3Dの持つ、存在感、リアリティーというものを、受け取る力や表現しようとすることが、アートには大きな意味を持ちます。写実とは、実を写すと書きますが、実とは、形や色、明暗だけではありません。捉え切れないほどの多くの情報を受け取り、表現しようとすることが写実という意味だと思います。写真を写すのは、表現では無く、再現に過ぎないのでは無いでしょうか?
そういう人はいます。私がそう思った人は、南方熊楠と宮本武蔵です。南方熊楠が、素晴らしく緻密なきのこや粘菌のデッサンを残していますし、宮本武蔵は簡潔でこれも素晴らしく筆勢の有る水墨画を残しています。彼らは絵描きではありません。研究者であり武人です。しかし、単に才能の差と言ってしまったのではくやしいので、もう少し掘り下げます。
研究者は、研究対象を見続け、ちょっとした違いをも見逃さない日常を続けています。武人は、相手の一挙手一投足が、自分自身の生死を分けるわけですから、相手の動作を見ることはそれこそ命懸けです。彼らの鍛えられた「観察力」を持ってしたら、絵を習わなくても絵が上手いのは、不思議ではないと思います。
やはり見ることが先になる、見る力が描く力になるという例として、良い示唆になるのではないでしょうか。描き方より、目を鍛えることの方が大切なことに、気が付いていただきたいと思います。
プロレベルで、よく引き合いに出されるのが、1万時間の法則です。これはアメリカの研究者が、その道のプロ達がそれまでに掛けた練習時間を聞き、統計を取ったものです。
20時間の法則というのも有ります。ビギナーが、砂に水が吸い込まれるように習ったことを吸収し、20時間までは進歩が早いという統計です。
100時間の法則というのも有ります。人が客観的に見て、まずまず上手いレベルになるまでにかかる時間の統計です。
この統計は、説得力はあります。しかし、1万時間掛けてもプロになれるとは限りませんし、個人差もあるでしょう。時間の量か?質か?という議論も有ります。厳密には、人それぞれ違うので、掛かる時間は分かりません、というのが正しい答えなのかもしれません。
プロがこだわるのは、時間より、質です。だから、プロは質を上げる努力をします。練習の質を上げ、それを続けてみましょう。これからどれ位の時間が掛かるか?未来のことは、誰にも分かりません。頑張って下さい。
自立自走型人材を求める傾向が、強くなってきました。難関校では、受験生の独自性を審査するようになってきました。自立自走、これは自主性と同じ意味だと思います。それは、自分で考え、自分で行動し、自分で答えを探していくということだと思います。反面、そのためには、失敗を受け入れ、自分が汗をかくことにもなりますので、楽ではありません。
例えば、このように描きなさい、と言われた人は、言われた通りの描き方しかしないと思います。空は空色、緑は緑色、最初はそのような教え方も必要かも知れません。しかしその先、その人独自の、空色、緑色が求められるのでは無いでしょうか?その時、どうやって独自の、空色、緑色を探していけば良いのでしょうか?最初から、自分の空色はなんだろう?自分の緑色はなんだろう?と考える方がシンプルだと思います。
自主性を高めるためには、クリエイティビティ=考え方を求めていくことだと思います。アートには、作家それぞれに考え方があり、言わずもがな、作家という人達はとても自主的です。その色々な考え方に触れることが、自分の色を考えることになり、自主性を高めることにも繋がるので、アートはとても参考になると思います。
マニュアル主義、受け身の姿勢を転換していくことは、その姿勢を続けた期間が長いほど、難しくなると思っています。だから、柔軟に新しいものを取り入れることが出来る世代には、早くから現代美術に触れることをお勧めします。受験で技術中心に考えてしまうと偏ることがありますが、良いもの触れるとそれは回避できます。高いハードル=難関校に対しても、良いものに早く触れることが効いてくるはずです。
受験に付いて
まずは、練習を始めましょう。
入試で出題されることの多いデッサンですが、上達するためには、それなりの時間を要します。また難関校の場合、デッサンだけではなく、油絵、色面構成、立体構成などの専門科目の学習も必要になりますので、2~3年かけて受験準備をすることが普通です。合格の可能性を高めるためには、お早めに準備を始めることをお勧めします。
しっかり時間を確保して、一刻も早く、デッサン基礎を身に付けることを始めましょう。基礎が身に付くまで、時間がかなり必要です。基礎は、「地味でつまらなく」思えることも多いかも知れませんが、基礎が出来ないと、その先の難しいデッサンは、おそらく描けるようにならないでしょう。そこを焦らないで、基礎が身に付くまで、じっくり取り組んでいく必要があります。
カリキュラムを変更し、対応いたします。
第一志望に合格するのであれば幸いですが、残念ながら、体調や試験内容によって結果が左右されることは良くあることです。今後の方針が立ち次第、早めに予定をご連絡ください。
試験というものは厳しいものです。体調や課題内容によって、実力が発揮できないこともありますし、何回も受ける訳にも行きません。自信を持てる人の方が、少ないかも知れませんね。だから、原点を見つめ直すべきです。
一つ目は、時間のあるうちに、自分の最高レベルのデッサンや作品を作ることです。これは、自分がしていきたいことの原点ではないでしょうか?この実感が無いのに、将来目指して行くのなら、これ以上に必要なものは無いかも知れないぐらいに大切なことだと、私は思います。良い作品が出来たら、自分の可能性を信じられるようになり、志望校も絞ることが出来るようになると思います。
二つ目は、基礎をしっかり身に付けることです。基礎というものは、身に付いていると思っていても、案外固まっていないことがあります。今一度、基礎を練習することをお勧めします。基礎が固まれば、確実に実力が付いてきます。これは大きな自信につながります。
習得に時間が掛かります。そのための場所を借りる家賃が必要になります。
また美術という分野は、感覚を重んじます。その習得に時間が掛かる訳ですが、そこで感覚を伝える講師という存在が必要となり、受講者と密なコミュニケーションを取ります。そのための人件費が上乗せされます。
多くの時間を費やすこと、講師料、家賃費用などが、講座料に加算されるために、安くならないわけです。しかし、リアル教室の対面で、大勢のライバルと刺激し合いながら、練習する密度は得難いものがあります。難関校受験を目指すなら、必要な環境だと思います。
しかし、コロナ禍が続き、景気は良くはありません。そのような時に、多くの方が金銭的余裕が無いために、美術では無く別の分野を選んだりするため、美術全体としては盛り下がっていきます。負担を減らし、多くの人に可能性が開けるとしたら、通信制には大きな役割があると考えています。
添削の密度を上げ、やり取りの量は格段に多くなります。描いたものを細かく分析したり、複雑な質疑応答を行ったり、長文のやり取りを行うこともしばしば。模試や、その回答のやり取りが、休日返上で、試験当日まで続くことになります。これらを受験コースに加算させていただいております。
受講生の方が優秀だったことは、認めざるを得ません。自主性を高めることに関しては、まったく簡単では無く、ご本人の自覚の部分も大きいことから、指導力が及んだとは全く思っておりません。
やる気、真面目さ、継続力、そして、文章力が大きく作用しました。
最初の頃から、文章をたくさん書いて送ってくれていました。聞けば、文章を書くことには抵抗が無いようで、そのためにコミュニケーションが上手く行ったようです。第一志望の入試で、小論文が出題されていましたので、カリキュラムを円滑に進めることが出来ました。
また受験では、論理的思考が、実力を伸ばしていくためにとても有効に働きます。それは、クリエイティブ系だとしても同じだと、経験上思っています。文章をたくさん書くことは、受講者の方の論理性を高めることに役立ちました。
次に、自主性ですが、クリエイティブ系との相性は、とても良いと思っています。
例えば、東京芸大では、ノートの提出や、自由課題の制作など、受験生の考え方、独自の手法について、審査しようとしています。九州大学では、テーマを与えられて、論文と紙立体とそれをデッサンするという、自立自走型人材の発掘を行っています。自主的な思考の訓練は、クリエイティブ系入試にも、実際に問われているのです。
通信制で、文章のやり取りをすること、自分でじっくり考えて進める自主性が保たれること、これは案外、難関校受験にハマるのではないかと考えています。
受講について
大丈夫です。
あなたの、描いている時の気持ち、上手く行かないこと、分からないことを、コメントしてください。
逆に、コメント少なめで投稿いただいた場合は、どうお応えしていいのか悩みます。
お聞きになりたいことは、どんどん質問して下さい。
このようにキャッチボールが出来れば、アドバイスも上手く行きますので、きっと上手くなります。
初心者の方は、分からないことがたくさんあるから、不安なのだと思います。
分からないことは、お聞きください。
大丈夫です。
あなたは、どんな絵が好きですか?どんな絵を描いてみたいですか?そこからご相談させてください。
上手く描けるか、心配ですね?それなら、初歩的な技術を身に付けるところから始めましょう。
上手く描けないことも、あるかも知れませんね。上手くいった時も、上手くいかなかった時も、途中でどうしたらいいか分からなくなった時も、お気軽にご質問ください。どんどん聞く人の方が、どんどん上手くなる、これは確かです。
長い目で、ご自分の上達を楽しみにしていただくことも大切です。焦ると、楽しくなくなりますので。
可能です。マンガイラスト課題や、マンガ制作課題も取り揃えております。
誰もが最初は初心者です。富士山を上るように、一歩一歩練習して行きましょう。長期の目標としてしっかり見据えながら粘り強く、コツコツと短期の目標をクリアーしていきましょう。
富士山という例えを上げましたが、実際に麓まで行ってみるのと、テレビで見るのとは大きく違います。経験者の方から、たくさんの経験を聞いてみることをお勧めします。聞けば聞くほど、富士山の高さがリアルに感じられると思います。高さにひるみそうですが、多くの人が登れたという確証も得られます。練習と同時に、リアルを知ることにも時間を使って下さい。
気兼ねなくご質問いただけますことを、ご入会と共にお待ちしております。
基本的に、お一人様、3営業日に一回とさせていただいています。
簡単な質問などは、随時お答えしています。
ご投稿は、途中経過を送っていただくことも出来ます。上手くいかない時は、むしろご投稿いただいて、ご質問をお寄せいただけると、アドバイスする上で私たちも助かります。
デッサン課題、マンガイラスト課題を、多く取り揃えています。
詳しくは課題一覧表をご覧ください。
当方のデッサンの勉強方法としては、紙と鉛筆を用いたアナログのものとなります。皆様の感覚を引き出し鍛えるのは、身近な安価な道具で、精度も高い、アナログの方法が適していると考えています。また、デッサンの歴史では、鉛筆を使い、素晴らしいアート作品を作り出してきた伝統があります。
デジタル機器は、私自身良く使っていますので、否定するものではありませんが、コピーやトレースが簡単にできるため、感覚を鍛えるのは逆に難しいと思います。それは、便利さというものは、ある意味怠けることになるからです。例えば、円や正方形を正確に描く練習は、目測を鍛えるための練習ですが、デジタル機器を使うと一瞬で出来ます。もし、受講する方が、デジタルで描いてトレースしたならば、課題は直ぐに出来ますが、受講する方の感覚は全く鍛えられません。そのことに関しては、受講する方次第なのですが、放置すると講座の存在意義も失いかねないため、デッサンオンデマンドではトレースやデジタル機器の使用は認めておりません。
このようにデッサンオンデマンドでは、少々古臭いですが、デジタル機器を描くことに使用せず、アナログに拘って描くようにしています。
手で培われる感覚を大切にしたいからです。目で見て判断し、手で描画道具を使いこなし、頭で動きや空間をイメージする、絵を描くことは自分の身体をたくさん使います。身体の総合的な働きの上て成り立っているのだから、目や手に近い描き方ほど、リアルな感覚が身に付くだろうという考え方です。運動神経や認知機能に関わる実感というものは、リアルな環境ほど生まれやすいと思います。
次の理由として、鉛筆や紙は安価で、いつでもだれでも気軽に使えるものだからです。描画ツールや3Dソフトは高価で、使いこなすのにもそれなりの時間が掛かります。汎用性に於いて、鉛筆や紙の右に出るものはありません。
もう一つは、手描きを直すことが、感覚を鍛えるために最適だと思うからです。手描きを直すのは、とても大変です。対して、描画ツールや3Dソフトなどは、拡大縮小、やり直し、レイヤー、コピーなど描き込みが、圧倒的に便利です。しかし大変なほど、慎重に吟味したり、見比べたり、良し悪しを判断する力が培われます。不便な利点ですが、判断力というものは絵を描いて行くためには不可欠です。
そのような理由で、手で描くことに拘っていますし、それが大切であることは信じ続けていこうと思います。
あります。
この石膏像は、立体感を勉強するために作られました。この石膏をデッサンする課題もご用意しています。
マンガやイラストを描く人が、上手く描けない原因として、形を立体的に捉えていないことが挙げられます。もともとマンガは、平面的にデフォルメされた絵の描き方をしますが、実は省略されているだけで、的確に立体表現が行なわれています。つまり立体的に捉えたものを、それを平面表現に置き換えているのです。これは脳内で立体的イメージを持つ「立体視」が必要です。「立体視」を身に付けるためには、やはり立体を見て描くことが有効です。この石膏像は、そのための練習用に開発したものです。卓上モチーフとしての大きさ、光が見やすい石膏というコンセプトもあります。
※石膏像を購入していただく必要があります。
システムについて
留意事項、同意事項などをご確認いただき、アンケートにお答えいただき、絵やデッサンを送っていただくなど、少々、お手間をいただくことにはなっております。これは、絵やデッサンというものが、技術だけではなく、その人の心情や感性に拠るところが多いためであり、その分丁寧に手続きを進めさせていただいています。
ご入金確認が出来てから練習開始まで、一週間ほど、質疑応答をしたり、デッサンを描いていただいたりと、最初は少しお時間をいただきます。
詳しくは、サービス・料金のページをご覧ください。
鉛筆デッサンでは、鉛筆、練り消し、ケント用紙が基本です。
鉛筆は、上達に従って、種類を増やして行きましょう。(2B~2H→4B~4H→6B~6H)
モチーフを描くようになったら、紙はなるべくケント紙を使いましょう。画板もお勧めです。それほどお値段は掛かりません。また、水彩画をしたい場合、マンガイラストをしたい場合など、ご要望によっても画材は変わりますので、ご相談ください。
また環境面では、モチーフを照らすスタンドライト、余り低くないモチーフ台、下敷きの紙など、有れば便利です。ご入会時にご案内いたします。※お客さまにご用意していただきます。
課題に拠ります。
短い時間で出来る簡単な課題も、長時間かかる作品課題もあります。
また、出来るようになるには、時間がかかることがあります。出来るようになる速度は、人によって全く違います。すんなり出来てしまう人もいれば、何度も何度もトライして、やっと出来るようになる方もいらっしゃいます。そのため、どれくらいで課題がこなせるか、お示しできません。
上手く行かないことは、必ず有ると思います。自分が思っていたようには上達しない場合、大概、焦りを生みます。こちらから見ると、(その方が思っているほどでは無いにしても)しっかり上達していますが、焦りで自分の判断が不正確になるあまり、余計に時間が掛かったりします。強調しておきたいのは、どれぐらい時間を掛ければこなせるか?という数値目標や目算が、デッサンの上達にはそぐわないことです。早く上手くなりたければ、焦らず、冷静に。これに尽きます。
何時でも構いません。
送りたい時に、送ってください。
添削は、3営業日内にご返信差し上げます。
お送りいただいたデッサン画像とコメントに対して、講評とアドバイスをお返しします。文字だけのこともありますし、画像に赤ペンを入れてお返しすることもあります。コメントを書いていただけたり、質問を下さったりすると、より密度のあるご返信が出来ますので、積極的にコミュニケーションを図っていただければ幸いです。
前の課題とこれからの流れを留意しながら、どこでつまづいたか、どこで伸びたか、考えながらアドバイスしています。多くのことを説明するより、端的に、ご本人が気付いていただくためにどうしたらいいか?を心掛けて、言葉を選んでいます。受講を続けていると、個人ページにアーカイブが蓄積されますが、どこでつまづいたか、どこで伸びたか、改めて見直すことをお勧めします。
返信に関しては、3営業日内にお返しします。
※チャットは(受験コースなど場合に拠りますが)基本的に行っておりませんので、ご了承ください。
可能です。
その人それぞれに合ったスケジュールで進めていただくことが、長続きする秘訣だと考えております。
行っておりません。
デジタルデータのやり取りに特化しております。ご了承ください。
受講できます。
受講者の方は、描いたデッサンなどを撮影し、その画像とコメントを投稿する、そして講師が講評や添削、アドバイスを返信することが、デッサンオンデマンドの主なやり取りです。
スマートフォンがあれば、これらのやり取りは問題ありません。
※ただし、受験コースに関しては、かなり長文のやり取りを行うことも出てきますので、PCを推奨します。
決済代行サービスを利用します。エントリーフォームからお申込みいただいた際、ご返信で詳しくお伝えいたします。※手数料はご負担いただきますので、ご了承ください。
掛かりません。
石膏像をご購入いただく場合は、別途料金をいただきます。
中学生以上でしたら、可能です。保護者の方と、ご契約いただきます。
月毎更新の、次月支払い日前に、キャンセルをお申し出ください。次月からの退会となります。
再入会の際は、またエントリーシートにご一報ください。
申し訳ございませんが、ご入会金は再びいただくこととなります。再開する前の月支払い日に、月謝をお払いいただければ、再開月初めより講座が受講できます。
受講した際の、講評やアドバイスが残っているタイムライン保持に関しては、継続の意思をお伝えいただければ6ヵ月間保持いたします。6ヵ月間以降の保持は致しかねますので、ご了承ください。