ダニングクルーガー効果とは、正しい自己評価ができず、自分を過大評価してしまうことです。
思い込みや先入観によって非合理的な判断をしてしまう「認知バイアス」のひとつで、誰もが陥る可能性があります。

新たな知識を取り入れた際に万能感を持ち自己評価が上がり、その後まだまだであると気付き自信を失います(ここで辞めてしまう人が多い)。
その後、適切な認知のなか能力を高めることで、正しい自己評価ができるようになり、長期的に実力をつけていく事ができます。 ー以上抜粋ー 
出典元-ダニングクルーガー効果とは?原因や対処法を具体例を用いて解説! | 給与計算ソフト マネーフォワード クラウド (moneyforward.com)

今まで、色々な方と出会ってきました。
そして、「デッサン初心者ある!ある!」でも、色々なことを書いてきました。
それは、初心者の方が陥りやすい事態、出来れば、あらかじめ知っていただくことで、その事態を避けていただければ、という思いから文章を連ねてきました。しかしながら、経験を持たない限り、「総体」を理解していただくことは難しいという思いも、同時に持ってきました。

ダニングクルーガー効果という理論は、「総体」を分かりやすく説明しています。失敗を上手く受け止められないこと、デッサンがなかなか上手くならない悩み、上手くなるために多くのハードルを越えていく未来想定、自分もそうだったという実感と共に、すっきりとまとまる感があります。

「デッサン初心者ある!ある!」を締めくくるにふさわしい理論だと思います。

 

ダニングクルーガー効果に陥りやすい人の特徴

●原因を把握できない(考えない)
●他者からのフィードバックを受け付けない
●他責傾向が強い

 

ダニングクルーガー効果 への対処法


●自分の認識を客観視する
●達成度などを数値化する
●人との交流を多く持つ
●チャレンジして失敗する(失敗したらフィードバックする)

 

ネット社会では、多くの言説があり、迷いを更に深めることも多いと思われますが、それでも自分の思い、自分の感覚を信じることは、大切なコアになると思います。しかし、デッサンはそれだけでは収まらず、自分の思い、自分の感覚を疑い、鍛えることを行います。そうやって繰り返し疑い、鍛えられた思いというものは確かなものに近付くだろうこと、デッサンはそれ故とても有益な文化であることを、私は信じて疑いません。