受講される皆様へ

この度は、ご入会いただきまして有難うございます。
付きましては、描く前の、心と体の準備について説明いたします。
描き始める前に、ご留意いただきたいてから、描き始めることをお勧めします。

集中力を妨げるものから離れましょう

気が散ると、絵の練習はとても難しくなります。
出来れば、一人静かな環境が、絵を描くためにはぴったりです。
どうしても音が気になる場合は、静かな音楽を聴く、イヤーマフをするなど、工夫をしてみて下さい。
ラインやSNSなどは、一旦休止、スマホは、遠ざけるか、電源を切ることをお勧めします。

体をほぐそう

緊張しすぎると、体が硬くなります。
手の動きにも、力が入り過ぎてしまう。体操したり、ぶらぶらさたりして、筋肉をほぐしましょう。

描くことに慣れよう

運筆練習をして、描くことに気持ちを慣らしましょう。
いきなり、モチーフを描き始めるなどは、プレッシャーが大きい場合があります。特に、うまく行かない時などは、続きを描くことに気持ちが乗らないことが多いと思います。
運筆練習をして、手を動かすことに気持ちを慣らせると、スムーズに本番に入れます。

描く姿勢について

モチーフに正対しましょう。背筋は出来るだけ伸ばして、視点の位置を固定しましょう。
モチーフには、遠近が付いていますので、目の位置が変わると、形が変わります。特に遠近法の勉強をしている時は、気を付けましょう。

描く時に、モチーフとデッサンの間を交互に見比べます。その際、頭を振ってしまいがちですが、頭をぶんぶん振り回すのは、疲れます。出来る限り、目だけを動かすようにしましょう。

描く前にしていただきたいこと

1. まずは、じっくり見てみましょう。
描き急ぐことはありません。
添削アドバイスだけを見るのではなく、実際にモチーフを見て、自分で確認することが大切です。見て気付いたことは、次の機会に活かされやすいでしょう。

2. 今までの経過を見直してみましょう。
その時にアドバイスを受けたことだけではなく、描き始める前に、その前、その更に前に指摘されたことまで、遡ってチェックしてみましょう。課題全体で問われていることや、現在の進み方など、途中経過を流れでつかむことが出来ます。それは自分の改良点を、もっとはっきりさせてくれるでしょう。

描いている時にしていただきたいこと

1.  モチーフを良く見るようにしましょう。
見るというのは、描いている場所だけではありません。周りもよく見る、そして良く見比べるということです。

今日どうしても仕上げる!とか、アドバイスされたところだけ直すというのでは、視野が狭くなります。上手く行かなかったりした場合や、アドバイスされた原因がわからない場合は、余計に焦ったり、やる気がそがれたりします。

デッサン力は、描く力です。それが出来るのは、見る力があるからです。見ることを大切にしてください。

2. 落ち着いて描くことを心掛けましょう。
平常心が大事です。
気分は、上がったり下がったりするものです。そして、そのことがやる気に大きく影響します。気持ちのコントロールを出来ると、練習の成果は上がりやすいでしょう。

これから練習していく方が、全ての練習で上手く行くことは難しいと思います。望み過ぎず、出来なくても失望せず、これを心掛けてみて下さい。結局、自分が持つ実力以上のことは出来ません。自分が、今、出来ることを、淡々と行うこと。それが平常心を持つ秘訣です。

 

アートオンデマンド、デッサンオンデマンド、百工房アートスペースの、各講座共通のマニュアルです。受講される皆さまは、マニュアルにご留意いただき、有意義な経験のために、お役立ていただけましたら幸いです。