受講されている皆さまへ
ご入会いただいてから、しばらく経ちました。練習の手ごたえはいかがでしょうか?
今回は、練習を始めてから、初心者の方がぶつかる、3つの障壁について説明いたします。
練習を始めると、上手く行かないことも出てくると思います。そのような時に、気持ちを切り替える一助となれば幸いです。
初心者の方には、三つの障壁があります。
美術は、簡単に上手くなると思っている
スポーツも、音楽も、誰にでも親しめます。
でも、上手くなるのは簡単ではありません。
美術も、誰にでも親しめます。
スポーツや、音楽に比べても、紙と鉛筆だけで出来ますから、美術は親しみやすいと思われるでしょうか。
だから、親しみやすい分、簡単に思う人がいるかも知れませんが、美術も上手くなるには、やはり簡単ではありません。描けるようになるには、見えるようになること。それは技術ではなく、自分の意識が変わっていくことです。それには時間が掛かります。
自分に向き合えない
初心者の方は、期待に胸を膨らませています。それは同時に、自分には出来ると思い込むことです。
しかし初心者ですから、出来ないことがたくさんあるのは当然です。ですから、習う前と、習った後の、自分の思いと現実の差が、初心者ほど大きくなるのも、仕方のないことです。これから練習すれば、実力が付いてくるので大丈夫、と思っていただけるのであれば、問題ありません。
そうでなければ、少しこじれます。
自分は実力が無いと思って、気持ちが参ってしまったり、逆に、自分には実力があるはずだから、こんなはずはない!となると、現実を受け止められないので、上達するのに時間が掛かります。
自分と向き合うことは、簡単ではありません。しかし、絵は自分が描くものだから、自分に向き合うしかありません。思いはそれぞれありますが、まずは目の前の結果をきちんと受け止め、出来ることをコツコツ続けましょう。現実の中で夢を育てていくように、気持ちを切り替えることです。
コミュニケーションを避ける
自分のコメントが少ない人がいます。
自分のコメントをたくさん書くと、その分、指摘を受けると思うからでしょうか。
自分と向き合うことにつながりますが、出来ていない点を指摘されることが、嫌だと思う気持ちは分かります。しかし、上手くなることは、出来ないところを改良していくことです。そのために、出来ないところをチェックすることは避けられません。しっかり指摘を受けて、改良していく方が、早く上手くなるので、自分が得をします。
自分のプライドが、コミュニケーションを避けるのです。プライドを乗り越えて、正直になるということは、なかなか難しいことです。
しかし肝心なことをなかなか書いて下さらないために、指摘が出来ず、上達が遅れたことがあります。早く言ってくれればと、悔しく思いましたが、ご本人も、とても悔しかったことでしょう。
このようなことは、避けていただきたいのです。そのため、はっきり申し上げます。下手な人ほど、プライドが高い。
デッサンオンデマンドの、添削するための判断材料は、画像と文章によるコミュニケーションしかありません。いつでもどこでも出来る便利さはありますが、自分に正直に、丁寧に、画像と文章を扱っていただくようお願いいたします。
アートオンデマンド、デッサンオンデマンド、百工房アートスペースの、各講座共通のマニュアルです。受講される皆さまは、マニュアルにご留意いただき、有意義な経験のために、お役立ていただけましたら幸いです。