「モチーフの存在に迫る」
「テクニックだけのデッサンは軽い」
短い言葉で、デッサンの大枠を捉えることが出来ます。

「デッサンの意味」でも、存在、アウラという言葉を使いましたが、これらは哲学用語です。言葉は、目に見えないもの、壮大なもの、関係など抽象的な概念を捉えます。それが、考えること、認識することを助けてくれます。

芸術分野でも、言葉は大きな影響を持ちます。言葉を組み立てることと、視覚言語を組み立てることは、近い関係があるからです。
作品の周りには、たくさんの言葉があり、それらが組み立てられています。デッサンでも、補助線、遠近法などの考え方は、理解して初めて、描き方に活かされます。なにより、自分の描いたものを言葉で分析することは、次に描く機会まで記憶を留めることに役立ちます。

文章を書く人の方が、デッサンの上達が早い傾向があるように感じます。