デッサン写真の撮り方
添削のために、モチーフの写真、自分の描いたデッサンの写真を撮って、それを投稿いただきます。
- デッサンや作品を提出するときは、サイズ、所用時間を明記して下さい。
- デッサンや作品の写真の撮り方は、天地合わせで、紙全体を収め、歪みなく、明るいところで撮るようにお願いします。
- デッサンは、正面から撮って下さい。その際、画面の四隅が写るようにして下さい。それが無いと、構図や、垂直水平が正しく描けているか、判断が出来ません。
- デッサンの写真を撮る場合、自分の影がデッサンに移り込むことがあります。それを避けるためには、壁にデッサンを立てかけて撮ります。デッサンの下、台に白い紙を置くと、光が下から反射して、デッサン下方を照らしてくれるので、更に上手く写真が取れます。お勧めします。
モチーフの撮り方
- モチーフがある場合は、ご自身が描いている時の、目の位置と同じ高さと角度で、モチーフの写真を撮ってお送りください。目の位置からズレた場合、モチーフの角度も変わり、モチーフの形がデッサンと違うものになります。
モチーフの置き方
- モチーフの下には白い紙・布・板などを敷いてください。影が見やすくなります。
背景に模様や物があると判断しづらくなりますので、背景を白くする事も推奨します。
下写真左は、白い厚紙を2枚つなげたモチーフ台です。右は、画用紙を壁に貼っています。
- モチーフの置き方は、形の特徴が出て、奥行きも感じられるように工夫しましょう。
例えば「立方体」なら、三面が見えて立体感が一目でわかる角度をお勧めします。
三面が見えない、見えても少しだけしか見えない角度は、奥行きを出しにくいのでお勧めしません。
- 自分がモチーフを見下ろす角度、距離も注意が必要です。
50センチ以上1メートル以内の距離で。15度から30度の角度で、モチーフを見下げる感じです。デッサンを描く前に、モチーフの角度、光の角度などのバランスを考えて、モチーフ台や椅子の高さ、距離を調整してください。
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高い位置から見下ろす→三点透視
モチーフと目線の角度が水平に近い→一点透視に近い
一般的な遠近法(二点透視)の勉強に当てはまらないため、混乱することがあります。
モチーフの照らし方について
デッサンは、光の当たり方を描くことで、立体感を出すことが大きいので、光の当て方は大きな意味を持ちます。モチーフには、光の当たっている部分、陰影がはっきりしていることが、大切です。
- モチーフに当たる光は、常時変わらないようにしましょう。描く度に、モチーフに当たる光が変化すると、混乱して上手く描けません。ライティングをお勧めします。
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電球タイプが推奨です。蛍光灯タイプでも長くないものであれば、OK。発光ダイオードがたくさん付いたタイプは、拡散光となり、陰影があいまいになりますので、避けましょう。
- また、光源が複数ある場合も、陰影が複雑になりますので、光源は一つに絞ることをお薦めします。
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正面、真上、真横、モチーフの向こう側(逆光)から当てるのは避けましょう。陽、陰、影が、極端になる状況は、描くのが難しいため、お勧めしません。
- 逆光は劇的で面白く感じますが、難易度が高いため、初心者の方にはお勧めは出来ません。
- ライトの光が暗すぎたり明るすぎたりすると、明暗の幅が狭くなり、立体感が少なくなり、描くのが難しくなります。
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光源を動かして、モチーフに当たった光を観察してみましょう。ハイライト、反射光が、どのように変化するか、とても分かりやすく観察できます。描き始める前に、試してみて下さい。
不安に思われましたら、描く前に、モチーフの写真を撮ってご相談ください。
準備して頂く画材について
課題によって画材は変わって来ますが、以下の画材を揃えてください。 画材店・大きい文具店・ネット通販で手に入ります。
●鉛筆
マンガイラストコース(2H・H・HB・B・2B)
デッサンコース(4H・3H・2H・H・HB・B・2B・3B・4B)
受験コース(6H・5H・4H・3H・2H・H・HB・B・2B・3B・4B・5B・6B)
●練り消し(値段高めのものが推奨です。)
●練習用の用紙 (クロッキー帳など。B3サイズの大きなものが推奨です。)
●ケント紙 (B4サイズ推奨。小さいモチーフを描く場合はA4サイズでOK)
アートオンデマンド、デッサンオンデマンド、百工房アートスペースの、各講座共通のマニュアルです。受講される皆さまは、マニュアルにご留意いただき、有意義な経験のために、お役立ていただけましたら幸いです。