人物デッサンで、少し皆さん自身で考えて頂くようにしました。

ポイントは2点
・違和感を大事にする
・周りと見比べる

「何か変だな、違和感があるな?」と思ったら、必ずどこかが間違っています。それは長さか?角度か?太さか?
「足が変な気がする」と思ったら、足だけじゃなく腰や上半身や、周りとも見比べてみる。実は、足が間違っているんじゃなくて腰が変なのかもしれない。

理由は、描いている時に、自分で違和感を感じて、自分で直して欲しいからです。それが出来ないと、上達はありません。

実際は、描いている時は、人物の形を追うだけで精いっぱいといった感じで、直すどころでは無く、講評で、形の狂いを指摘され、そこで初めて違和感を覚える人がほとんどでした。改善方法を伝えますが、自分で考える機会がないままだと、実感が無いまま終了です。そういう場合は、改善点を次に活かすことも、なかなか出来ません。

自分で違和感を感じ、「もっといいように出来ないかな~。」と自分で考えることは、自分の成長にとって何より大切です。プロになって行った人は、自分で問題提起し、問題解決を図って行こうとした人ばかりでした。